2020年6月26日金曜日

『週刊韓国ニュース 第255号』(2020.6.26)

《汎民連南側本部、8・15に「第3回祖国統一促進大会」開催へ》 

 祖国統一汎民族連合(汎民連)南側本部は6月19日にソウルで、光復75周年を迎える今年の8・15に開催する「民族の自主と大団結のための第3回祖国統一促進大会」に関する諸団体懇談会を開催した。

 現在の南北関係悪化の原因に関し、李揆宰(イ・ギュジェ)汎民連南側本部議長は米国の対北敵視政策と朝鮮半島への覇権政策にあると指摘。「駐韓米軍撤収、内政干渉中断、平和協定締結のスローガンを掲げて闘おう」と訴えた。

あいさつする李揆宰議長
「駐韓米軍撤収」のプラカードを手にする参加者ら

 

 

 《韓国政府、「軍艦島」の世界遺産登録取り消しを求める意向》 

 韓国政府は6月21日、長崎県にある「軍艦島」の世界遺産登録指定を取り消すよう、朴良雨(パク・ヤンウ)文化体育観光相名義で国連教育科学文化機関(ユネスコ)に今月までに書簡を送ると明らかにした。日本政府が開館した産業遺産情報センターで公開されている「軍艦島」の解説で、韓国人強制動員の事実が記載されていないことへの対抗措置とみられる。

軍艦島
 

 

 《京畿道知事、「対北ビラ散布」4団体への捜査を依頼、住民もビラ散布に反対》

 南北関係悪化の原因となった「対北ビラ散布」4団体に対し、李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事は6月22日、「詐欺」「資金流用」などの容疑で警察に捜査依頼した。対象は「自由北韓運動連合」「殉教者の声」「大きい泉」「北韓同胞直接救援運動・対北風船団」だ。

李在明・京畿道知事

韓国側に落下した「対北ビラ散布風船」を回収する警察(6.23)

2020年6月19日金曜日

『週刊韓国ニュース 第254号』(2020.6.19)

《ソウルで6・15共同宣言20周年大会開く、孫亨根6・15海外側委員長がリモートで連帯あいさつ》

 

 「6・15共同宣言発表20周年 平和統一大会」が6月13日、ソウルの清渓川路で開催され、多数の市民が参加した。

 6・15南側委員会の李昌馥(イ・チャンボク)常任代表議長は大会あいさつで、「信頼を回復する一番の近道は真摯な約束履行だ」と述べた。

 6・15共同宣言実践海外側委員会の孫亨根(ソン・ヒョングン)委員長(韓統連議長)が東京からリモートで連帯あいさつし、南北共同宣言が履行されない理由として、「米国の妨害および米国に対する文在寅政権の堂々としない姿勢にある」と指摘した。

平和統一大会で「米国の障壁を乗り越え対北制裁を突破しよう」と書かれたプラカードを掲げる参加者ら
リモートで連帯あいさつする孫亨根6・15海外側委員会委員長
青年学生らによるパフォーマンス

 

《6・15準備委が非常時局宣言文「相互敵対と緊張激化を防ぐべき」》

 

 「対北ビラ散布」をきっかけに、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)が南北共同連絡事務所を爆破し軍部隊を再配備するなど、南北関係が重大危機を迎えている中、6・15南側委員会はじめ各界各層の市民社会団体で構成する「6・15共同宣言20周年準備委員会」(6・15準備委)は6月17日、ソウルで非常事態会議を開催し、南北共同宣言を守るための非常時局宣言文を発表した。

 宣言文では、現在の状況を「南北共同宣言以前に逆行しかねない深刻な危機」と規定。文政権に対し「共同宣言で合意したすべての事項を直ちに履行しなければならない」と求めた。

6・15準備委による非常時局会議
非常時局宣言文を朗読する参加者ら