2018年8月31日金曜日

『週刊韓国ニュース 第173号』(2018.8.31)


《金剛山で3年ぶりの離散家族再会事業》

 南北離散家族再会事業が8月20~26日にかけて、金剛山ホテルで行われた。再会事業は2015年10月以来、約3年ぶり。
 第1次面会の20日には、南側の89家族197人が北側家族と再会した。24日には第2次面会があり、南側家族81家族326人が金剛山ホテルに到着し、北側家族と再会した。
北側の長女キム・キョンシル氏、次女キョンヨン氏(左側2人)と再会した南側の母ハン・シンジャ氏(99)
北側の息子リ・サンチョル氏(右側)を抱きしめる南側の母イ・グムソク氏(92)(中央)。左は北側の孫キム・オクキ氏
最終日の26日、帰りのバスから身を乗り出した別れをつげる北側家族


《アジア大会のカヌー競技で南北統一チームが金メダル》

 ジャカルタ・アジア大会第9日の8月26日、カヌー・スプリントの女子トラディショナルボート500メートルで、韓国と北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の南北統一チーム「コリア」が優勝し、金メダルに輝いた。男子チームは27日に1000メートルで銅メダルを獲得した。
1位でゴールし喜びを爆発させる女子カヌー統一チーム(上の水色)
表彰式で統一旗を掲げる女子統一チーム
表彰式でアリランが流れる中、掲揚される統一旗を見上げる女子統一チーム
金メダルを手に記念写真を撮る女子統一チーム
銅メダルを獲得し喜ぶ男子カヌー統一チーム
涙を流しながら北側選手との別れを惜しむ南側選手


《李明博政権の大統領府、2009年の双龍自動車労組への強行鎮圧を最終承認》

 警察が2009年の8月4~5日にかけて、京畿道にある双龍自動車労組のストライキを強行鎮圧した事件と関連して、警察庁人権侵害事件真相調査委員会は8月28日、李明博(イ・ミョンバク)政権(当時)の大統領府がストライキに対する警察の武力鎮圧を最終承認したとする調査結果を発表した。
工場の屋上でストライキする労組員を追い込む警察特攻隊(09.8.5)
労組員をこん棒で殴打する警察特攻隊(09.8.5)
発がん性物質を含む催涙液を労組員に浴びせる警察のヘリコプター(09.8.4)
警察庁人権侵害事件真相調査委員会のユ・ナミョン委員長が記者会見し、調査結果を発表している
真相調査結果を受け、双龍自動車労組員らがソウルの警察庁前で記者会見し、当時の警察による暴力鎮圧を糾弾している(8.28)
警察庁前で「李明博が殺した」と書かれたプラカードや「責任者処罰」「真相究明」「政府による謝罪」などと書かれた横断幕を持って抗議する労組員ら(8.28)

2018年8月17日金曜日

『週刊韓国ニュース 第172号』(2018.8.17)


《ソウルで「8・15自主統一大行進」韓青代表団も参加》

 光復73周年を迎える中、「対北制裁解除!終戦宣言!板門店宣言履行! 8・15自主統一大行進」が8月11日、ソウル市庁前広場で開催され、日本から在日韓国青年同盟(韓青)代表団が参加するなど、約8,000人の市民が結集した。
 大会終了後、参加者らは米国大使館までデモ行進した。
ソウル市庁前広場に集まった参加者がスローガンを叫んでいる
金承民(キム・スンミン)韓青委員長があいさつし、変わらない米国の対北敵視政策を批判した
韓国全土を巡回した「統一先鋒隊」が歌を歌っている
決議文を朗読している
米国大使館に向かうデモ行進。「板門店宣言履行」と書かれた大型横断幕も登場した
米国大使館前で「対北経済制裁の解除」「終戦宣言」を求める参加者ら
「対北経済制裁の解除」「終戦宣言」を求める大型横断幕


《W杯競技場で「南北労働者サッカー大会」3万人の市民が応援》

 8月11日、ソウル・ワールドカップ競技場で「板門店宣言履行のための南北労働者サッカー大会」が約3万人の観客の歓声と応援のなか開催された。
 第1試合は北側の建設労働者チームが韓国労総チームに3対1で、第2試合も北側の軽工業労働者チームが民主労総チームに2対0で勝利した。
「統一旗」を先頭に南北の選手らが入場している
開会式の様子。スタンドには「自主統一」と書かれた大型プラカードも
第1試合前の記念写真。水色が南側の韓国労総チーム、赤いユニフォームが北側の建設労働者チーム
(右から)キム・ミョンファン民主労総委員長、チュ・ヨンギル朝鮮職業総同盟委員長、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長、キム・ジュヨン韓国労総委員長らが統一旗を振って声援を送っている
「ウリヌン ハナ」(わたしたちは1つ)と書かれた人文字が登場した
ドローンで撮影したW杯競技場。上空からも「ウリヌン ハナ」の文字が見える
倒れた南側選手に手を貸す北側選手
南北選手を応援する統一応援団
4・27合唱団による統一ソングのメドレーが試合を盛り上げた
試合に興奮する南北労働者3団体の各委員長
第2試合後に健闘をたたえて抱き合う南北の選手。赤いユニフォームが南側の民主労総チーム、白いユニフォームが北側の軽工業労働者チーム
統一旗を手に会場を一周する南北の選手ら
観客に手を振る南北の選手ら
記念写真を撮る南北の選手ら

2018年8月10日金曜日

『週刊韓国ニュース 第171号』(2018.8.10)


《市民社会団体ら、終戦宣言と対北制裁の解除を求めて記者会見》

 市民社会団体や宗教団体など各界の代表328人が8月8日、ソウル市内で記者会見を開き、「終戦宣言と対北制裁解除を求める各界共同宣言」を発表した。
 共同宣言は14日まで賛同者を集め、主要日刊紙に広告形式などで発表する予定。
記者会見で対北制裁解除と終戦宣言を求める参加者ら
共同宣言を朗読している


《合法労組求め断食ろう城中の全教組委員長が病院に搬送》

 全国教職員組合(全教組)に対する「合法労組取り消し通告」を大統領権限で取り消すことを求め、7月16日から大統領府前で無期限の断食ろう城を行っていたチョ・チャンイク全教組委員長が8月6日、体調不良で病院に搬送された。断食開始から22日目だった。
大統領府前で断食ろう城するチョ委員長

2018年8月3日金曜日

『週刊韓国ニュース 第170号』(2018.8.3)


《光復節にソウルで奉還追慕祭、強制徴用犠牲者の遺骨を奉還》

 強制徴用犠牲者の遺族団体と宗教界、民族団体、独立運動団体など約130団体で構成される「日帝強制徴用犠牲者の遺骨奉還委員会」(奉還委)が7月30日に記者会見を開き、光復節(8月15日)にソウルで行われる「強制徴用犠牲者遺骨奉還国民追慕祭」(奉還追慕祭)に、日本の国平寺から35柱の遺骨が奉還されると明らかにした。
奉還委が記者会見を開き、奉還追慕祭の開催と日本からの遺骨奉還を発表した
奉還委委員長であるパク・ウギュン韓国民族宗教協会長がアピール文を朗読している


《市民らが光復節特赦で良心囚釈放を求める》

 今年の光復節(8月15日)大赦免はないだろうとメディアが報道する中、民主化実践家族運動協議会(民家協)と拘束労働者後援会、民家協良心囚後援会は8月1日、大統領府前で記者会見を開き、「良心囚の特赦を必ず実現すべきだ」と声をあげた。
 民家協は大統領府前で14日まで毎日、記者会見を開き抗議するとしている。
大統領府前で記者会見し良心囚釈放を求める市民ら
猛暑のため、うちわをあおぐ参加者ら


《機務司が盧武鉉元大統領の電話を盗聴、民間人査察や買収行為も》

 軍人権センターのイム・テフン所長は7月30日、記者会見を開き、軍指揮権者である大統領の監視、民間人査察、特殊活動費による買収行為など、軍の情報機関である国軍機務司令部(機務司)の違法・越権行為の実態を暴露した。
 イム所長は「機務司に大統領を監視する理由はない」「民間人査察は明らかな違法行為」と指摘し、機務司の解体を訴えた。
イム・テフン所長
イ・ソクク機務司令官