2019年12月20日金曜日

『週刊韓国ニュース 第233号』(2019.12.20)


《41の市民社会団体が記者会見「在韓米軍駐留費の強圧的な増額要求を糾弾」》

 韓国進歩連帯、民主労総など41の市民社会団体は12月17日、2020年以降の在韓米軍駐留経費(いわゆる「思いやり予算」)の韓国側負担を決める第5回韓米協議が行われているソウル・韓国国防研究院前で、「米国の不法で強圧的な駐留経費の増額要求を糾弾する記者会見」を開き、約200人の市民が参加した。
韓国国防研究院前で米国の駐留経費の増額を糾弾する市民ら
市民に衝突する警察(右側)
駐留経費に反対する市民ら


《文大統領、新首相候補に丁世均氏、新法相候補に秋美愛氏を指名》

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は12月17日、丁世均(チョン・セギュン)前国会議長を国務総理候補者に指名した。
 文大統領は指名理由について、「ともに暮らす国家」に必要なものは「統合と和合」「民生と経済」だとし、「丁候補者は経済に詳しく、対話と妥協を重視し、常に『傾聴の政治』を実践してきた」と指名理由をあげた。
丁世均(チョン・セギュン)氏
次期法相候補者に指名された秋美愛(チュ・ミエ)氏

2019年12月13日金曜日

『週刊韓国ニュース 第232号』(2019.12.13)


《呉宗烈議長が逝去、光化門で民族統一葬。孫亨根6・15海外側委員会委員長らが弔辞》

 呉宗烈(オ・ジョンニョル)韓国進歩連帯総会議長が12月7日に享年81歳で逝去したことを受け、「民衆とともに 自主・民主・統一の指導者 故呉宗烈先生 民族統一葬」が10日、ソウルの光化門広場で開かれ、各界各層の市民らが参席し故人を偲んだ。
 11日には光州の5・18民主広場から野辺送りが行われ、6・15北側委員会の弔辞が朗読された。棺は望月洞の民族民主烈士墓地に埋葬された。
呉議長の大型肖像画を掲げ光化門に向かう市民ら(12.10)
「議長が歩む道、私たちが継承します」と書かれた横断幕を掲げる進歩民主人士ら

光化門広場で開かれた「民族統一葬」に参列した市民ら(12.10)
前列右から)李相奎(イ・サンギュ)民衆党代表と李在明(イ・ジェミョン)京畿道知事(12.10 光化門広場)
追悼時を述べる李昌馥(イ・チャンボク)6・15南側委員会常任代表議長(12.10 光化門広場)

民族統一葬に送られた孫亨根(ソン・ヒョングン)6・15海外側委員会委員長(韓統連議長)の弔辞
呉議長の肖像画を掲げる市民ら(12.10 光化門広場)
献花をする市民ら(12.10 光化門広場)
「ヒマンセ」による追悼公演(12.10 光化門広場)
韓国進歩連帯の常任代表3人による決議文
舞踊家キム・ギョンス氏による追悼の舞(12.10 光化門広場)
呉議長の棺を運ぶ進歩民主人士ら
「呉議長の遺志を継承します」と書かれた横断幕が光州市内に掲げられた(12.11)
光州の5・18民主広場で開かれた民族統一葬(12.11)
5・18民主広場での民族統一葬に参列した遺族と市民ら
望月洞墓地に向かい野辺送りをする遺族と市民ら(12.11 光州)
呉議長の棺を乗せた車両(12.11 光州
野辺送りで呉議長の写真を掲げる市民ら(12.11 光州)
望月洞に向かう遺族と市民ら(12.11 光州)



《大統領府前で「李石基議員釈放大会」、李議員がメッセージ「新春にはお会いしましょう」》

 「李石基(イ・ソッキ)議員・内乱陰謀事件被害者 韓国救命委員会」をはじめとする69の市民社会団体は、世界人権デーの12月10日を前にした7日、大統領府前で「李石基議員釈放大会」を開催。参加者らは大会に先立ち4カ所(ソウル駅、独立門、乙支路、鍾路)に分かれて行進し、「人権を!」「正義を!」とコールしながら、李議員の釈放を訴えた。
「獄中で7年 李石基議員を釈放せよ」と書かれた大型プラカードを掲げソウル市内をデモ行進する市民ら
景福宮前をデモ行進する市民ら
大統領府前に結集した市民ら
「獄中で7年」と書かれた李議員の写真付きプラカードを掲げる市民ら
大統領府前での釈放大会で文化公演する市民ら


《自由韓国党を除く「4+1協議体」で来年度予算案を可決》

 自由韓国党を除く「4+1(共に民主党・正しい未来党・正義党・民主平和党+民主平和党離党者による新党)協議体」で合意した来年度予算案(約512兆3千億ウォン(約47兆9千億円))が12月10日、国会で在籍議員162人中、賛成156、反対3、棄権3で可決、成立した。
予算案の可決、成立を確認する文喜相(ムン・フィサン)国会議長と抗議する自由韓国党議員ら

2019年12月6日金曜日

『週刊韓国ニュース 第231号』(2019.12.6)


《2019全国民衆大会開催「自由韓国党は解体せよ」》

 韓国進歩連帯、民主労総、全農などで構成する「民衆共同行動」は11月30日、ソウルの光化門広場で「2019全国民衆大会」を開催し、約2万人が参加した。
 大会では「闘争決議文」を通じ、積弊残党である自由韓国党がキャンドルの民意を妨害していると指摘。「韓国党が解体されなければ、民主主義と民衆生存権、平和統一は実現されない」と訴えた。
「駐韓米軍防衛費分担金は渡せない」「負担金を福祉へ」「米軍は出ていけ」などと書かれたプラカードを掲げる参加者ら
こぶしを突き上げ訴える金明煥(キム・ミョンファン)民主労総委員長
米国の干渉を批判する朴(パク)ヘンドク全農議長
劇団「経験と想像」による公演「団結した民衆は負けない」
「闘争決議文」を朗読する労働者、民衆ら
横断幕を破るパフォーマンス
米国大使館前での「玉割り」パフォーマンス。割れたくす玉から「主権じゅうりん米国反対」「駐屯費は渡せない、嫌なら出ていけ」と書かれた垂れ幕が現れた
大統領府に向かって行進する参加者ら


《12カ国の市民社会団体、「文喜相案」廃棄を求める共同宣言》

 「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」をはじめとする12カ国43団体が、第1416回定期水曜デモが開かれた12月4日、いわゆる「文喜相(ムン・フィサン)案」の即時廃棄を求める共同宣言を発表した。
 共同宣言では、被害者中心主義の原則で解決するよう主張した。日本政府に対しては、責任逃れをやめて国際人権法の原則に沿って問題を解決するよう求めた。
国会前で「文喜相案」に反対する市民ら(11.27)

2019年11月29日金曜日

『週刊韓国ニュース 第230号』(2019.11.29)


≪安倍糾弾市民行動がGSOMIA破棄延長に反対する記者会見「GSOMIAは積弊協定」≫

 文在寅(ムン・ジェイン)政権が11月22日に韓日の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の破棄延長を決定したことを受け、約700の市民社会団体で構成する「安倍糾弾市民行動」は23日、大統領府前で記者会見し、同協定の破棄を求めた。
大統領府前で記者会見する安倍糾弾市民行動
大統領府に向かう市民を阻止する警察


≪在韓米軍駐留経費の世論調査、「大幅引き上げ反対」が70%に迫る≫

 2020年以降の在韓米軍駐留経費(いわゆる「思いやり予算」)の韓国側負担を決める韓米協議が11月18、19日、ソウルで開かれたが、米国側が韓国側の負担を2019年の5倍、5兆ウォン(約5000憶円)を要求したため、協議は難航し決裂した。
 これに関する世論調査で、在韓米軍の一部撤退の可能性があるとしても、米国側の大幅な引き上げ要求を受け入れてはならないとする意見が、大多数だったことが分かった。
駐留経費の大幅引き上げに関し、「受け入れ反対」が68.8%に達した


≪汎民連南側本部が結成29周年大会「民族のために団結しよう」≫

 祖国統一汎民族連合(汎民連)結成29周年記念大会が11月26日、ソウル市内で開催され、約500人の市民が参加した。会場には、「わが民族同士、反米共同闘争、自主統一の扉を開こう!」「南北共同宣言履行、平和協定締結、米軍撤収、民族自主実現」などのスローガンが掲げられた。
約500人の参加者で大盛況だった汎民連南側本部結成記念大会
スローガンを叫ぶ参加者ら
あいさつする李揆宰(イ・ギュジェ)議長
「統一ハルモニ」と慕われ、今年で103歳を迎えたパク・ジョンスク顧問
発言するノリャンジン水産市場の商人ら
光州から参加した青年らによる律動

ノレ劇団「フィマンセ」による公演
民衆歌謡グループ「ウリナラ」による公演
記念写真を撮る参加者ら

2019年11月22日金曜日

『週刊韓国ニュース 第229号』(2019.11.22)


≪江原道で「開城工団・金剛山観光再開のための各界代表平和会議」開催≫

 「開城工団・金剛山観光再開のための各界代表平和会議」が11月18日、江原道・高城郡のDMZ博物館で開催され、崔(チェ)ムンスン江原道知事、国会で金剛山観光再開決議案の採択を主導した禹元植(ウ・ウォンシク)「共に民主党」議員、李昌馥(イ・チャンボク)6・15南側委員会常任代表議長ら、各地から約1,000人が参加した。
平和会議で金剛山観光と開城工団の再開を求める参加者ら。(左から3人目より)崔ムンスン知事、李昌馥6・15南側委員会常任代表議長、禹元植「共に民主党」議員、金弘傑(キム・ホンゴル)民和協代表常任議長
歓迎あいさつする崔知事
高城統一展望台に集まる参加者ら
共同アピールの朗読。(右から)崔知事、禹議員、ユン・ジョンスク市民社会団体連帯会議 常任代表、イ・ホンス南北江原道協力協会 理事長、
統一展望台で「金剛山に行く道!民族の平和への道」と書かれた横断幕を掲げる参加者ら
統一展望台で行われた文化公演
「ともに行こう、金剛山-平和と統一へ」と書かれた大型横断幕
統一展望台から望む東海


≪第10回キャンドル集会「GSOMIAの完全終了を」日本からの連帯辞も紹介》

 韓日の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の終了日である11月23日を前にして、米国政府による協定延長の圧力が強まる中、「安倍糾弾市民行動」は16日、「平和の少女像」前(旧日本大使館前)で、「日本の肩を持つ米国糾弾! GSOMIA完全終了!」をテーマに、第10回キャンドル文化祭を開催した。
「GSIMIAの完全終了」を訴えるキャンドル集会参加者ら
寒波の中で開かれたキャンドル集会
「GSOMIA延長、絶対反対」と書かれた大型プラカード


≪与野党47議員が共同声明「出ていくなら出ていけ」-駐韓米軍駐留費50億ドルの要求受け》

米国が韓国に50億ドル(約5000億円)の駐韓米軍駐留費分担金(思いやり予算)を要求していることを受け、宋永吉(ソン・ヨンギル)「共に民主党」議員らは11月15日、国会で記者会見を開き、民主党、正義党、民主平和党など与野党47議員による共同声明を発表した。
国会で記者会見する宋議員(中央)ら(11.15)
米国の駐留費50億ドル要求に抗議し、「同盟か?強盗か?」と書かれたプラカードを掲げ抗議する市民(11.18 ソウル・韓国国防研究院前)
「金がなければ家に帰れ」「屈辱交渉、必要なし」「同盟か?強盗か?」と書かれた横断幕を掲げる市民ら(11.18 ソウル・韓国国防研究院前)
「米軍駐留費6兆ウォン、びた一文払えない」と書かれたプラカードを手にする市民(11.18 ソウル・韓国国防研究員前)