2019年5月31日金曜日

『週刊韓国ニュース 第208号』(2019.5.31)


≪6・15南側委員会が「後援の夕べ」を開催、「南北共同宣言の履行が唯一の解決策」≫

 6・15共同宣言実践南側委員会は5月29日、ソウル市内で「後援の夕べ」を開催した。
 李昌馥(イ・チャンボク)6・15南側委員会常任代表議長はあいさつで、23日に中国・瀋陽で開かれた6・15南北海外3委員会による政策協議に触れ、「板門店宣言と9月ピョンヤン共同宣言の履行こそが、こう着状態を打開する唯一の解決策であることを確認した」と述べた。
「後援の夕べ」であいさつする李昌馥・常任代表議長
統一旗を掲げる参加者ら
後援会長でもある独立有功者遺族会の金(キム)サミョル会長のあいさつ
与党「共に民主党」の李仁榮(イ・イニョン)院内代表のあいさつ
会場のロビーでは朝鮮学校生徒の作文集「コッソンイ」の韓国語版発刊を記念するイベントが開かれた。


≪釜山、慶尚南道から「5・24措置の解除」「開城工団、金剛山観光の正常化」の声≫

 韓国政府による対北独自制裁「5・24措置」から9年となる5月24日、6・15南側委員会釜山本部は釜山市議会内で記者会見を開き、「米国の干渉をはねのけ、開城工団、金剛山観光を正常化するために圧倒的な世論をつくる」と決意を示した。
 23日には6・15南側委員会慶南本部が声明を通じ「5・24措置の解除」を訴えた。
6・15釜山本部による記者会見。「開城工団を再開せよ」「金剛山観光を再開せよ」「5・24措置を解除せよ」「米国の顔色を伺わず、われわれが金剛山観光を切り開こう」と書かれたプラカードを掲げる参加者ら
6・15南側委員会大田本部も大田市庁前で「5・24措置」の解除と金剛山観光・開城工団の再会を求める記者会見を開いた(5.24)


≪文大統領の支持率、3カ月ぶりに50%台を回復≫

 韓国の世論調査会社、リアルメーターが5月27日に発表した文在寅(ムン・ジェイン)大統領の支持率は前週に比べ0.6ポイント上がった50.0%となり、2月第3週以降、約3カ月ぶりに50%台を回復した。不支持率は0.4ポイント下落の45.6%だった。調査は20~24日、全国2520人の有権者を対象に実施。
慶尚北道・慶州市で農民らと田植えをした後、一緒に食事をする文大統領(5.24)
「リアルメーター」による世論調査結果

2019年5月24日金曜日

『週刊韓国ニュース 第207号』(2019.5.24)


≪韓統連訪問団、政府式典を始め5・18光州民衆抗争記念事業に参加≫
 
 光州民衆抗争39周年韓統連訪問団(5月16~19日)は光州を訪れ、5・18光州民衆抗争39周年記念事業に参加した。訪問団は全国から参加者を募り構成、団長は宋世一(ソン・セイル)副議長、副団長は祖国統一委員会の金知栄(キム・ジヨン)委員長(本紙主筆、民主女性会会長)。
 宋団長は「5・18精神を否定し歴史を歪曲する勢力に反撃を加え、自主・民主・統一を前進させる光州での闘いに全面的に合流し連帯した」と、訪問団の成果を強調した。
前夜祭が行われる旧道庁前の5・18民主広場に向かう民主平和大行進の参加者ら(5.17)
民主平和大行進で当時の市民軍を様子を伝える参加者ら
当時の宣伝隊を様子を伝える市民ら。横断幕には「道庁に集まろう」と書かれている
烈しい雨にも関わらず大行進でスローガンを叫ぶ韓統連訪問団
大行進に登場したバス部隊。前面に「5月から統一へ」と書かれた横断幕がかけられている
旧道庁に向かう大行進参加者ら
当時を思い起こさせるたいまつが登場した前夜祭(5.17)
5・18民主墓地で開かれた政府記念式典に参加した韓統連訪問団(5.18)
愛国烈士が眠る5・18旧墓地(望月洞)(5.18)
望月洞に向かう市民ら
墓前で献花する市民ら
献花する韓統連訪問団
広州市内で開かれた歴史歪曲を糾弾する汎国民大会で「イムのための行進曲」を歌う参加者ら(5.18)
(右から)汎国民大会に参加した李昌馥(イ・チャンボク)6・15南側委員会委員長、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長、李(イ)ヨンソプ光州市長
歴史歪曲を繰り返す自由韓国党の解体を訴える市民ら


≪文大統領が5・18式典で演説「独裁者の子孫でなければ解釈を間違えない」≫

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は5月18日、光州の5・18民主墓地で開かれた政府式典で演説し、「独裁者の子孫でなければ5・18の解釈を間違えるはずがない」と語り、「北の介入説」など光州民主化運動に対する自由韓国党議員らの妄言を全面的に批判。「光州が守ろうとしたものは『自由と民主主義』」と述べ、朴正煕維新政権・全斗煥政権時代の政治意識を改めるよう求めた。
政府記念式典で演説する文在寅大統領(5.18)
演説中に涙をこらえる文大統領
政府式典に参加しようとするや、市民らの激しい抗議を受ける黄教安(ファン・ギョアン)自由韓国党代表

2019年5月17日金曜日

『週刊韓国ニュース 第206号』(2019.5.17)


≪全斗煥氏が光州に入り「射殺命令」、光州抗争に関し軍関係者が証言

 特別記者会見「5・18は計画されたシナリオ」が5月13日、ソウルの国会議員会館で開かれ、当時の軍関係者が証言した。
 1980年の光州抗争当時、米陸軍の諜報部隊に所属したとする金(キム)ヨンジャン氏は「『北朝鮮軍介入説』は全斗煥氏がつくった虚偽であり、ねつ造」と断言。さらに「全斗煥氏は戒厳軍の発砲(1980年5月21日 午後1時)直前、光州にいた」と明らかにした。
特別記者会見「5・18は計画されたシナリオだった」
証言する金(キム)ヨンジャン氏


≪民間団体と統一相、対北食料支援に向けた懇談会開く≫

 文在寅(ムン・ジェイン)政権が対北食料支援を表明したことを受け、民族和解協力汎国民協議会(民和協)・韓国宗教人平和会議(KCRP)などの民間・宗教団体と金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一相は5月14日、ソウルの南北会談本部で対北食糧支援に関する懇談会を開いた。
 民和協の金弘傑(キム・ホンゴル)常任代表議長は「南北・朝米間での協議が停滞している中でも民間交流を継続しなければならない」とした。
民間・宗教団体と統一相の懇談会
民間・宗教団体による記者会見

2019年5月10日金曜日

『週刊韓国ニュース 第205号』(2019.5.10)


≪6・15南北海外3委員会が5月末に中国で実務協議開催へ≫

 6・15南側委員会は5月8日、報道資料を通じ、6・15北側委員会が6日に南側委員会と6・15海外側委員会にファックスを送信し「5月23~25日にかけて中国・瀋陽での実務協議を提案してきた」と明らかにした。実現すれば、2月に金剛山で開かれた「新年を迎える連帯の集い」以来、3カ月ぶりの南北海外民間協議となる。
「新年を迎える連帯の集い」で開かれた6・15南北海外委員長会議(2.12 金剛山)


≪セウォル号惨事の遺族ら「自由韓国党は解散すべき」≫

 セウォル号惨事に対する自由韓国党議員らの妄言を受けて、4・16連帯は5月4日、ソウルの光化門広場で「自由韓国党解散!黄教安・羅ギョンウォン処罰!再びキャンドル集会」を開き、遺族ら約2000人の市民が参加した。
 一方、「自由韓国党の解散を求める大統領府への国民請願」はこの日、177万7000人をこえた。
キャンドルを手に集会に参加する遺族や市民ら
舞台では文化公演も行われた


≪与党「共に民主党」、院内代表に86世代の李仁榮議員を選出≫

 国会で5月8日、「共に民主党」の議員総会が開かれ、新たな院内代表に「86(80年代に大学入学、60年代生まれ)グループの長兄」格の李仁榮(イ・イニョン)議員が選挙を通じて選出された。李氏は改革志向議員の集まり「より良い未来」と文在寅大統領系の一部の議員を合わせた幅広い支持を集めた。
洪容杓(ホン・ヨンピョ)前院内代表(右)と握手する李仁榮・新院内代表