2017年2月24日金曜日

『週刊韓国ニュース 第101号』(2017.2.24)

≪弾劾審判の最終弁論は2月27日、3月初旬の宣告が決定的≫

朴槿恵大統領の弾劾審判と関連して、憲法裁判所(憲裁)は3月22日、審判の最終弁論を27日にすることを確定した。これにより、李ジョンミ憲法裁所長代行の退任日である3月13日までの審判宣告が事実上決定した。
22日の第16回弁論で、打ち合わせをしている朴大統領側の代理人。この日の弁論で、朴大統領側の代理人は裁判官に対する暴言を繰り返し、露骨な遅延行動をためらわなかった。


≪光化門広場80万のキャンドル、李在鎔の「すばらしい逮捕」に歓声≫

「朴槿恵・黄教安退陣、特別検察延長、共犯者逮捕」を掲げた第16回汎国民行動が2月18日、各地で開催され、ソウル・光化門広場の80万人をはじめ、釜山や光州など全土で84万5000人が参加した。
光化門広場のキャンドル集会には、零下にもかかわらず80万人が参加した
大田で開かれたキャンドル集会
大田のキャンドル集会で、「朴槿恵退陣」「真実は沈没しない」のプラカードを掲げる子供たち
釜山では、キャンドル集会の後、デモ行進が行われた


≪ニューヨーク・タイムズ「トランプ政権は北朝鮮と核凍結協議を」≫

米ニューヨーク・タイムズ紙は2月20日付けの社説で、トランプ政権に対し北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)との交渉を始めるよう求めた。また、米ワシントンポスト紙は19日、近日中にニューヨークで、米国の北朝鮮専門家と崔ソニ北朝鮮外務省米国局長が会合する機会があると報じた。
昨年、北京で開かれた国際会議に参加している崔ソニ北朝鮮米国局長(前列右)

2017年2月17日金曜日

『週刊韓国ニュース 第100号』(2017.2.17)

≪零下にも関わらず、今年最大規模のキャンドル集会開催≫

「2月弾劾!特別検察延長!朴槿恵・黄教安は即刻退陣、迅速弾劾」を掲げた第15回汎国民行動が2月11日、各地で開催され、今年最大規模となる80万人がキャンドル集会に参加した。
ソウルの光化門広場で開かれたキャンドル集会には約75万人が参加した
光化門広場のキャンドル集会に参加した文在寅氏(前列左)
光化門広場のキャンドル集会で、拘束された朴大統領と黄教安大統領代行を表現するプラカードを掲げる市民
光化門広場のキャンドル集会では、景福宮の壁に「朴槿恵逮捕」「セウォル号の7時間、今こそ明らかに」などのメッセージが映し出された
大田で開かれた集会で、市民らは「朴槿恵弾劾」を叫んだ


≪朴槿恵大統領、他人名義の携帯でドイツ逃亡中の崔順実氏と127回も通話≫

 特別検察チームは2月15日、大統領府の押収捜査拒否を不服として申し立てた裁判で、朴槿恵大統領と崔順実氏が他人名義の携帯で、昨年4月18日からドイツ逃亡中であった10月26日までの間に約570回通話していたと明らかにした。
16年9月20日付けハンギョレ新聞は「朴槿恵-崔順実ゲート」疑惑を報じた。この頃、崔氏はすでにドイツに出国している


≪国民の75.9%「開城工団の中断は南北関係に否定的影響」、懸念の声高まる≫

国会立法調査庁は開城工業団地全面中断から1周年となる2月10日、世論調査会社・韓国ギャラップによる世論調査を発表し、「開城工団全面中断が南北関係に否定的な影響を与えている」との回答が75.9%にのぼった。
開城工業団地の全景
開城工業団地で働く北の労働者

2017年2月10日金曜日

『週刊韓国ニュース 第99号』(2017.2.10)

≪中国で6・15南北海外委員長会議を開催、6・15から10・4の間に民族共同行事開催へ≫

 6・15民族共同委員会は2月7~8日、南北海外委員長会議を中国・瀋陽で開催し、共同報道文を発表した。共同報道文では、今年の6・15共同宣言から10・4宣言の期間にソウルやピョンヤンなどで民族共同行事を開催するとした。
記念撮影をする南北海外の代表ら
共同報道文を発表している


≪第14回汎国民行動を各地で開催「国民が勝利する」≫

第14回汎国民行動が2月4日に韓国各地で開催され、ソウル・光化門広場には約35万人が参加した。集会では、「朴槿恵2月弾劾」「(サムスン電子副会長)李在鎔逮捕」をスローガンに、国定歴史教科書の推進やサード配備などの撤回を要求、多彩な文化公演も行われた。
集会に参加した市民らのキャンドルが光化門広場を埋めつくした
参加者らは「朴槿恵2月弾劾」を要求した
「ポケモンGO」のパロディーで「朴槿恵退陣」を訴える市民ら
大統領府に向かってデモ行進する市民ら
大統領代行を務める首相の公邸に向かってデモ行進する市民ら


≪朴大統領の遅延策動で2月弾劾困難に、野党ら「協力して弾劾実現を」≫

 特別検察チーム(特検)は2月3日、史上初となる大統領府への強制捜査を試みたが、大統領府側は「軍事機密の保管場所」を理由に捜査を拒否。7日には、朴大統領側が申請した17人の証人のうち、8人を憲法裁判所が採択し、22日まで弁論期日が追加された。これにより2月末までの弾劾宣告が難しくなった。
強制捜査のため大統領府そばに車を止める特検チーム
弾劾実現のため共闘体制を再構築した野党3党。前列左から、朴智元「国民の党」代表、秋美愛「共に民主党」代表、沈相奵・正義党代表

2017年2月3日金曜日

『週刊韓国ニュース 第98号』(2017.2.3)

≪大統領府が財閥の資金で極右団体の「官製デモ」を支援≫

 1月30日の特別検察(特検)チームなどの説明によると、大統領府(青瓦台)がサムソン(三星)、現代自動車などの大企業から資金を受けて、「オボイ(両親)連合」などの極右・保守団体の「官製デモ」を集中支援していたことが明らかになった。これらの団体は反セウォル号など、政府の政策を支持する集会を集中開催していた。
セウォル号特別法制定に反対するオボイ連合ら(14年7月29日 ソウル)
セウォル号惨事の遺族や市民らが開いた朴大統領の責任を追及する記者会見の目前で、「遺族が『扇動勢力』に操られている」と強弁する集会を開くオボイ連合ら(15年4月21日 ソウル)


≪市民ら、拘置所前で李石基・旧統合進歩党議員らの釈放求める≫

いわゆる「李石基内乱陰謀事件」により現在も収監中の李石基・旧統合進歩党議員ら6人の釈放を求めて、「開け監獄の門! 2017年正月ハンマダン」が1月30日、収監先の水原拘置所前で開かれ、全国から約1000人が参加した。
京畿道の水原拘置所まで開かれたハンマダンでは、参加者らが炎をかたどったプラカードを掲げ良心囚の釈放を求めた
律動を披露する大学生ら
歩道橋にも参加者があふれた。横断幕には「李石基議員を釈放しろ」と書かれている



≪旧正月にセウォル号惨事の合同祭祀≫

4・16家族協議会、朴槿恵政権退陣非常国民行動など市民社会団体は1月28日、旧正月で開催されなかったキャンドル集会に代わり、ソウル・光化門広場で3度目となるセウォル号惨事の合同祭祀(追悼会)を開いた。
追悼所で遺族らが祭祀を行っている
合同祭祀では、市民らにトック(韓国風雑煮)がふるまわれた