2016年6月24日金曜日

『週刊韓国ニュース 第70号』(2016.6.24)

《「レストラン従業員集団脱北事件」を問う裁判が中断》
北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の海外レストランの従業員12人の人身保護救済請求裁判が6月21日、ソウル中央地方裁判所で開かれた。非公開で行われた裁判では、国家情報院の管理下にある元従業員らが法廷を欠席。民弁は当事者不在で審理を進めようとする裁判所に対して忌避申請をした。写真は、忌避申請した理由を説明する民弁の弁護士。


《セヌリ党で内紛激化-非常対策委員長が親朴派の要求通り「事務総長解任」の意向》
 非朴派の無所属議員らの復党を巡って、6月17日から党務を放棄していたセヌリ党革新非常対策委員会の金熙玉委員長(写真右)が19日、鄭鎭碩院内代表の謝罪を受け入れ党務に復帰するとともに、非常対策委員でもある非朴派の権性東事務総長を解任する意向を示した。


《2野党「国定歴史教科書」の使用を阻止する改定案を発議》
「共に民主党」の李燦烈議員は6月17日、朴槿恵政権による国定歴史教科書の拡散を防ぐため、中・高校で検定教科書だけを使えるようにする「初・中等教育法改定案」を代表発議した。今回の改定案には、共に民主党と「国民の党」の議員32人が名を連ねている。写真は、昨年10月31日にソウルの清渓広場で開かれた「歴史教科書国定化を阻止するための汎国民大会」。

『週刊韓国ニュース 第69号』(2016.6.17)

《6・15南側委員会が臨津閣で「民族統一大会」開催》
朴槿恵政権が開城での6・15民族共同行事への南側代表団参加を不許可にする中、6・15共同宣言実践南側委員会は6月15日、軍事境界線に近い京畿道坡州市の臨津閣で、「6・15共同宣言発表16周年 民族統一大会」を開催した。写真は、南北労働者統一サッカー大会の8・15ソウル開催の成功を期するパフォーマンス。


《国会議長に「共に民主党」の丁世均議員を選出》
 6月9日に開かれた第20代国会の本会議で、4月の総選挙で第1党になった「共に民主党」の丁世均議員(写真下)が、在籍議員287人中、274票を得て国会議長に当選した。丁議員は当選あいさつで「国民にとって頼りになる国会をつくりたい」と述べた。



































《6月民主抗争29周年-市民社会団体ら20代国会での民主・民生・平和実現を要求》
市民社会団体は6月民主抗争29周年を迎えた6月10日、ソウルの光化門広場で記者会見を開き、第20代国会に向けて「6月民主抗争29周年各界人士6・10宣言」を発表した。参加者らは宣言で、セウォル号特別法の改正、白ナムギ農民への国家暴力真相究明、韓日「慰安婦」合意の白紙化などを求めた。



2016年6月10日金曜日

『週刊韓国ニュース 第68号』(2016.6.10)

民族共同行事の開催を求め、6・15南側委が座り込み闘争に突入
6・15共同宣言実践南側委員会は6月8日、政府のソウル庁舎前で記者会見を開き、開城で開かれる民族共同行事に参加する代表団80人の訪朝承認を要求し、14日までの徹夜の座り込みに突入した。


《市民社会団体「サード配備中止」「韓米日軍事協力反対」を訴える》
15回アジア安全保障会議で韓民求国防相がサード(THAAD、高高度防衛ミサイル防衛システム)配備の意志を再度明らかにしたことを受けて、市民社会団体は6月5日、国防省前で記者会見を開き、サード配備の全面中止を求めた。


《非正規労働者が363日間の高所ろう城を終える-警察は即時連行》
 国家人権委員会の旧ビルの屋上にある電光掲示板上で、高所ろう城闘争をしていた起亜自動車の非正規労働者・崔ジョンミョン氏と韓ギュヒョプ氏が6月8日、健康悪化などを理由にろう城を終了、363日ぶりに地上に帰還した。これに対し警察は、即座に2人を拘束した。写真=188日目となる2015年12月15日の高所ろう城の様子

2016年6月3日金曜日

『週刊韓国ニュース 第67号』(2016.6.3)

朴大統領が聴聞会法に拒否権、野党は第20代国会で再議決を推進
国会常任委員会が所管の懸案について常時聴聞会を開けるようにした国会法改正案に対し、朴槿恵大統領が5月27日に拒否権を行使したことを受けて、「共に民主党」の禹相虎院内代表(中央)は同日、国会で緊急記者会見を開き、朴大統領の拒否権行使を批判した。



「意味もない、お金もいらない」、財団設立に「慰安婦」被害者反発
日本軍「慰安婦」被害者の金福童ハルモニは、「日本軍『慰安婦』支援財団設立準備委員会」の発足を迎えた5月31日、同準備委員会の金兌玄委員長が「(日本政府拠出の)10億円は賠償金ではない」と発言したことを受けて、記者団に対し「何の意味も持たない。お金はいらない」と述べた。