2016年10月28日金曜日

『週刊韓国ニュース 第87号』(2016.10.28)

≪「陰の実力者」が介入した財団の元幹部が証言「大統領府幹部が毎日持参する資料で秘密会議」≫

 「陰の実力者」とされる崔順実氏が朴槿恵政権の国政運営に介入していた件で、韓国の複数のメディアは10月25日、崔氏が設立に介入した「ミル財団」の元事務総長・李ソンハン氏の証言を報じた。
「陰の実力者」として南北問題、外交、安保など国政全般に介入していたとされる崔順実氏
崔氏の国政介入を認め謝罪会見する朴槿恵大統領(10.25)
左側が、大統領府HPにアップされた2014年3月のドレスデン演説文(統一大当たり論)。右側が、JTBCテレビが報道した崔氏のタブレットから発見されたドレスデン演説文。JTBCは、赤字の部分が実際の演説で変更されたなど、崔氏が大統領演説文に修正を加えた痕跡がみられると報じた。


≪統一運動に公安弾圧、6・15南側委員会の李議長を国家保安法違反の疑いで調査≫

5月に中国・瀋陽で開催された6・15共同宣言実践民族共同委員会の南・北・海外委員長会議と関連して、ソウル警察庁は10月21日、同会議に参加したことが国家保安法違反の疑いがあるとし、6・15南側委員会の李昌馥・常任代表議長を召喚調査した。同委員会の代表が警察の調査を受けるのは初めて。
5月に中国・瀋陽で開催された6・15共同宣言実践民族共同委員会の南・北・海外委員長会議の様子。左から、金ワンス北側委員会委員長、李昌馥・南側委員会常任代表議長、孫亨根・海外側委員会副委員長


≪市民ら、当局による白農民の死体解剖強行を阻止≫

白南基農民の死体解剖令状の時効である10月25日、ソウル・鍾路警察署は会見を通じ、「遺族側の死体解剖反対の意思が強く、夜間の執行は不祥事が憂慮される」とし令状の強制執行を断念した。
警察の令状強制執行を阻止する市民(手前)
強制執行を阻止した後、「小さな勝利」を称えるキャンドル文化祭が開かれた。

2016年10月21日金曜日

『週刊韓国ニュース 第86号』(2016.10.21)

≪「私たちがブラックリスト芸術家だ」街頭で声をあげた文化人、芸術家たち≫
 
 朴政権に批判的な文化人・芸術家ら約1万人の名簿(ブラックリスト)を作成されていたことと関連し、リストに掲載された文化人・芸術家らは10月18日、ソウルの光化門広場で記者会見を開き、「私たちがブラックリスト芸術家だ」「朴槿恵は退陣しろ」と訴えた。
10月12日に報道された「ブラックリスト」の表紙。「セウォル号の政府施行令廃棄を求める時局宣言」に賛同した俳優ソン・ガンホ氏の名も掲載されている
ソウル・光化門広場で開かれた「文化芸術系ブラックリスト事態の真相究明のための芸術行動および記者会見」
「祝、当選!私は芸術家だ、青瓦台公認」というプラカードを掲げた街頭パフォーマンスで、ブラックリストを皮肉った


≪白農民の状況速報書が見つかる、警察が組織的に隠ぺいか≫

 韓国の複数のメディアは10月18日、警察が「破棄した」と主張していた昨年11月の民衆総決起の「状況速報書」が存在していると報じた。状況速報書とは、集会やデモの際、現場状況を時間帯別に確認するためにつくった警察の内部報告書。警察による組織的隠ぺいが指摘されている。
「状況速報書25報」には、「白ナムギ農民が放水で負傷し、脳出血の症状で酸素呼吸器をつけて治療中」という事実が書かれている
「状況速報書18報」には、「19時10分、SKビル前のバス停留所で、70代の老人が脳震とうで倒れ、救急車による搬送措置をとった」との内容が含まれている


≪「南北経済協力企業の生存権と南北関係改善」を求める徹夜ろう城続く≫

 南北経済協力企業非常対策委員会などは10月4日、10・4宣言9周年を機に「南北経済協力企業の生存権と南北関係改善」を求め、ソウルの統一省前で「100日徹夜ろう城」を開始した。
徹夜ろう城から16日目を迎えた10月19日、開城工団非常対策委員会の関係者が訪れた
ろう城現場を訪れた市民団体関係者。左から、李揆宰・汎民連南側本部議長、李昌馥・6・15南側委員会常任代表議長、ユ・トンホ南北経済協力企業非常対策委員会委員長、孫美姫・全国女性連帯常任代表、韓忠穆・韓国進歩連帯常任代表

2016年10月14日金曜日

『週刊韓国ニュース 第85号』(2016.10.14)

≪中国で南北共同討論会を開催、共同決議文採択-来年3・1節に連席会議実現へ≫
 「10・4宣言9周年記念 南北海外共同討論会」が10月6~7日にかけて、中国・瀋陽の七宝山ホテルで開かれ、南北海外の代表ら34人が参加した。6日に行われた討論会では、南北関係の改善と統一などをテーマに南北海外の代表が討論し、共同決議文を採択した。
10月6日、南北海外の代表が共同決議文を朗読している
10月6日、記念撮影する南北海外の代表団
10月6日、晩さん会で手を取り合って合唱する南北海外の代表団

≪円仏教信徒、星州・金泉市民がソウルでサード配備反対共同集会を開催≫
 円仏教星州聖地守護非常対策委員会とサード反対金泉市民対策委員会、サード配備撤回星州闘争委員会は10月11日、ソウル市内で「One-Peace宗教・市民平和集会」を開催し、円仏教教信者約3000人、星州・金泉市民約700人が参加した。
ソウル・普信閣前で開催された集会
デモ行進する金泉市から参加したハルモニ


2016年10月7日金曜日

『週刊韓国ニュース 第84号』(2016.10.7)

≪6・15南側委員会が10・4記念大会「対北政策の転換を求める」 ≫
6・15共同宣言実践南側委員会は10月4日、ソウル市内で「10・4宣言発表9周年記念大会-出会いが平和だ!出会いが統一だ!」を開催し、政府に対北政策の転換を要求した。
写真=大会辞を述べる6・15南側委員会の李昌馥・常任代表議長


≪汎国民大会開催-白ナムギ農民追悼大会に3万人参加≫
 「労働改悪-成果・解雇制廃棄!公共性強化!生命-安全社会建設!汎国民大会」が10月1日にソウルで開催され、第2部では、「白ナムギ農民追悼大会」が開かれ、遺家族や市民ら約3万人が参加した。
写真=(上)白農民の次女のミンジュファ氏/(中)参加者らが「私たちが白ナムギだ」と書かれたプラカードを掲げている/(下)警察がデモを封鎖したため、デモの途中で臨時焼香所を設置し白農民を悼んだ



≪サード配備の代替地はロッテ所有のゴルフ場に、公式記者会見は行わず≫
国防省は9月30日、星州郡のロッテグループ所有のゴルフ場が「代替地として最適」とする評価結果を、ゴルフ場に近接する慶尚北道・金泉市と星州郡などの自治体および与野党には説明したが、問題鎮静化のため公式記者会見は行わなかった。
写真=(上)代替地となる星州郡のロッテ所有のゴルフ場/(下)サード配備地域の変せん図