2017年6月30日金曜日

『週刊韓国ニュース第118号』(2017.6.30)

≪韓米首脳会談を控え、6・15南側委員会が記者会見「会談が平和の契機に」≫

6月30日にワシントンで文在寅政権発足後、初の韓米首脳会談が開催されることに関し、6・15南側委員会は27日、ソウルで記者会見を開き、首脳会談が朝鮮半島の平和を築く契機となるよう訴えた。
6・15南側委員会はソウルの世宗文化会館前で記者会見した
あいさつする李昌馥・常任代表議長


≪サード撤回求め、初めて米国大使館を「人間の鎖」で包囲≫

サード韓国配備全国行動(全国行動)は6月24日、ソウルの駐韓米国大使館前で、サード配備撤回のための「人間の鎖」集会を開催し、約3000人が参加した。米国大使館周辺での集会は史上初。
ソウル市庁前広場で開催された「6・24サード撤回平和行動」
米国大使館を包囲した「人間の鎖」
サード撤回を求めるプラカード


≪「文候補が子息に特恵供与」疑惑はねつ造、「国民の党」の党員ら逮捕≫

 ソウル南部地検は6月28日、公職選挙法上の虚偽事実流布容疑で「国民の党」のイ・ユミ党員の拘束令状を請求した。今回の大統領選挙期間中に文在寅大統領の子息・ジュニョン氏の韓国雇用情報院の入学特恵疑惑が同党から提起されたが、これを裏付けるとした肉声証言ファイルと、それと関連した対話内容を収めたカカオトーク(韓国版LINE)のキャプチャー画面を、イ氏がねつ造した疑い。
検察に逮捕された「国民の党」の党員であるイ・ユミ氏(左から2人目
イ・ユミ氏が大統領選挙投票日前日に、「国民の党」の幹部に送ったカカオトークの内容。イ氏は「事実を話したら『国民の党』がつぶれると言われて、何も言えません」と苦しい心情を吐露している

2017年6月23日金曜日

『週刊韓国ニュース 第117号』(2017.6.23)

≪郭東儀・韓統連最高顧問の逝去を悼む追慕式開く-南から弔問団≫

 6・15民族共同委員会の共同委員長である郭東儀・韓統連最高顧問が6月10日に逝去したことを受け、韓統連(孫亨根議長)は19日、都内で「郭東儀議長追慕式」を開催し、6・15南側委員会の李昌馥常任代表議長をはじめとする南側弔問団に加えて、各界から多数の在日同胞が参席した。
都内で執り行われた追慕式
17日にソウルで執り行われた追悼式
19日にソウルで執り行われた追悼式
16日にピョンヤンで執り行われた追悼式


≪文大統領の特別補佐官「北が核・ミサイル活動中止すれば、韓米合同軍事演習の縮小も」≫

 文正仁・大統領外交安保特別補佐官は16日、米ワシントンで開かれたセミナーで講演し、「文在寅大統領が2つの提案をした」として、「第1は北朝鮮が核・ミサイル活動を中止するなら、韓米合同軍事演習の規模縮小を米国と協議できる」と述べた。
文正仁・特別補佐官

『週刊韓国ニュース 第116号』(2017.6.16)

≪6月民主抗争30周年記念式を開催、文大統領や遺族らが参加≫

6月民主抗争30周年を迎えた6月10日、ソウル市庁前広場で「30周年-6・10民主抗争記念式」が開かれ、文在寅大統領をはじめ政治家、遺族、一般市民らが参加した。
87年に行われた「李韓烈烈士の追悼行進」を再現する市民ら(6.9)
ソウルで行われた「6・10民主抗争記念式」
記念式に出席した文在寅大統領が「広野で」を斉唱している
87年の明洞聖堂ろう城に参加した金マンゴン氏が、娘とともに「国民に送る手紙」を朗読している
文在寅大統領が記念あいさつをしている


≪第2回南北首脳会談に陪席した趙明均・前大統府秘書官が統一相に内定≫

大統領府は6月13日、統一相に趙明均・前大統領秘書室外交安保政策秘書官が内定したと発表した。趙内定者は1984年に統一省に入省、2007年の第2回南北首脳会談では盧武鉉大統領に陪席し、「10・4宣言」の草案作業を主導したほか、開城工団の竣工にも携わった。
趙明均・統一相内定者


≪2000年の南北首脳会談を主導した林元統一相「前提条件なしの南北対話」強調≫

 「6・15南北共同宣言の意味と課題」と題する討論会が6月14日、国会議員会館で開催された。討論会では林東源・元統一相が講演。林元統一相は文在寅政権に対し、「前提条件なしで南北対話を開始し、中断された和解・協力事業を再開すべき」と強調した。
討論会に参加した林東源・元統一相(前列中央

2017年6月9日金曜日

『週刊韓国ニュース 第115号』(2017.6.9)

≪国防省の「虚偽報告」が明らかに-サードの影響評価を避けるために「敷地分割」≫

 サードの発射台4基が極秘搬入を国防省が意図的に大統領府に報告していなかった件に関して、大統領府は6月5日、調査結果を発表した。調査結果では、国防省がサードの「環境影響評価」を避けるため、影響評価を義務付ける33万㎡より少ない32万8779㎡と虚偽報告していたことが明らかになった。
慶尚北道の星州にあるゴルフ場に配備されたサード
大統領府への報告書から極秘搬入の事実を削除するよう指示した魏昇鎬・国防省政策室長


≪統一省、民間4団体の対北接触申告を受理≫

民間団体の対北住民接触申告が相次ぐ中、統一省は6月5日、世界テコンドー連盟、民族和解協力汎国民協議会、南北歴史学者協議会、「民族の森」ら4団体の対北住民接触申告(北朝鮮の住民とのファックスやメール通信、第3国での対面接触)を受理した。
統一省の李徳行報道官


≪「良心囚釈放こそ改革」良心囚釈放推進委員会が結成≫

政治弾圧によって収監された「良心囚」釈放のために、「良心囚釈放推進委員会(推進委)」が6月7日に結成された。推進委には、咸世雄神父ら22人の提案者のほか、統一問題研究所の白基玩所長ら98人が共同推進委員長として参画している。
良心囚釈放推進会の結成記者会見。参加者らは文在寅大統領に送る「紫色のハガキ」を手にしている
参加者らが文在寅大統領に送る「紫色のハガキ」を「紫色のポスト」に投かんしている
記者会見には、「貧困の世界化」の著者でもある、カナダ・オタワ大学のミシェル・チョフドフスキー名誉教授も参加した

2017年6月2日金曜日

『週刊韓国ニュース 第114号』(2017.6.2)

≪統一省が6・15南側委員会の対北住民接触を受理、共同行事開催に注目集まる≫

 統一省は5月31日、6・15民族共同行事開催のために6・15南側委員会が申請していた対北住民接触申告(北の住民とのファックスやメール通信、第3国での対面接触)を受理した。
6・15南側委員会は北とのファックス協議が終了次第、訪北申請書を提出するものと見られている。開催されれば、2008年の金剛山大会以来、9年ぶり。
2008年6月に金剛山で開催された6・15民族統一大会

6・15民族統一大会で壇上にあがる、6・15民族共同委員会の共同委員長ら


≪国防省、大統領府への報告書からサード追加搬入事実を削除≫

 サード(THAAD、高高度ミサイル防衛システム)の発射台4基が秘密裏に韓国に追加搬入されていた件と関連して、大統領府は31日、「(大統領府への)報告書から国防省が関連事実を意図的に削除していた」とする調査結果を発表した。
慶尚北道・星州の旧ロッテゴルフ場に強硬配備されたサード発射台2基
強硬配備されたサード発射台
星州住民がサード配備反対の「水曜集会」を開催している(17.5.31)
サード韓国配備阻止全国行動はソウルの国防省前で、サード発射台4基の搬入隠ぺいを糾弾し、真相調査を求める記者会見を開いた(17.05.31)


≪全教組、非合法労組撤回を求め徹夜座り込みに突入≫

 全国教職員労働組合(全教組)は5月29日、政府ソウル庁舎前で記者会見を開き、「非合法労組撤回、教員労組法改正、労働3権争取を目標に、6月末までソウル中心部で座り込みを行う」と明らかにした。今後、労組本部と市・道の支部専従者を中心に、政府ソウル庁舎周辺で徹夜座り込みを行う。
ソウル政府庁舎前で記者会見する全教組