2017年10月27日金曜日

『週刊韓国ニュース第134号』(2017.10.27)

≪ソウルでMBC労組のストを支持する「ストライキ・コンサート」≫

公正放送復活と経営陣退陣を掲げて9月4日からストライキに突入した全国言論労働組合MBC本部はスト開始52日目となる10月25日、ソウル市庁前広場で「ストライキ・コンサート」を開き、組合員や市民ら約7000人が参加した。
MBC本部が開催した「ストライキ・コンサート」
コンサートに参加したMBC職員や市民ら
MBCを不当に解職され、現在は癌の闘病中である李ヨンマ氏(左から2人目)が発言している
公正放送を訴える創作曲「MBCフリーダム」

 
≪全斗煥政権による5・18光州民主化運動の歴史隠ぺいが明らかに≫

5・18特別調査委員会の李コンリ委員長は10月23日、ソウルの国防省で記者会見し、「調査経過報告」を発表。1980年の5・18民主化運動当時の軍の動向を、全斗煥政権が組織的に隠ぺいしていたことが確認されたと明らかにした。
記者会見する李コンリ委員長
発見された「80委員会」の文書
軍関係者など光州鎮圧に関わった人物らの証言に基づき、陸軍が1988年に作成した「光州事態の体験手記」
「軍として否定的内容であれば、差し戻して再作成」という指示事項が正確に記されている
が光州鎮圧軍の体験手記をねつ造した証拠が次々と発見された。軍に不都合な内容は修正液で消され、新たに加筆されている
所々に黒塗り箇所や黒の下線がひかれている

2017年10月20日金曜日

『週刊韓国ニュース第133号』(2017.10.20)

≪「自主・民主・統一とキャンドル革命継承」新しい大衆的進歩政党「民衆党」が結党≫

 民衆連合党と新民衆政党が統合した新しい大衆的進歩政党「民衆党」が10月15日、ソウル市庁前広場で結党出帆式を開催し、党員ら約1万人が参加した。出帆式に先立ち行われた合同会議では、常任代表に金鍾勲・前新民衆政党代表と金チャンハン民衆連合党常任代表が、院内代表に尹鍾五議員が選出された。
民衆儀礼をする民衆党党員ら。前列右から2人目より尹鍾五院内代表、金チャンハン常任代表、金鍾勲常任代表
民衆党の党旗を掲げる常任代表ら
ソウル市庁前広場には1万人の党員が集まった


≪韓米合同軍事演習が開始-平和行動が中止を求めて記者会見≫

韓米合同軍事演習が10月16日から始まったことを受け、戦争反対平和実現国民行動(平和行動)は同日、ソウルの光化門広場で緊急記者会見を開いた。
参加者らは記者会見文を通じ、原子力空母や原子力潜水艦などが投入される今回の軍事演習について、「実際には、いつでも先制攻撃や戦争を開始できるほどに、戦力を集中させた軍事的強迫」と指摘した。
韓米合同軍事演習に反対し記者会見する平和行動のメンバー


≪検察、白農民弾圧死の警察関連者を起訴≫

2015年11月の民衆総決起大会で警察の直撃放水を受け、昨年9月に亡くなった白南基農民弾圧死事件と関連して、ソウル地検は10月17日、ク・ウンス前ソウル地方警察庁長とシン・ユンギュン前第4機動団長、放水要員だったハン氏、崔氏ら4人を業務上過失致死の容疑で不拘束起訴した。しかし、警察の全体責任者であるカン・シンミョン前警察庁長官は不起訴とした。
ク・ウンス前ソウル地方警察庁長(中央)

2017年10月13日金曜日

『週刊韓国ニュース第132号』(2017.10.13)

≪韓日「慰安婦」合意を巡り、朴槿恵政権が挺対協批判の政治工作を指示≫
 
 「共に民主党」の李ジェジョン議員室が10月11日に、2015年の韓日「慰安婦」合意以降、朴槿恵政権が被害者支援団体である韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)を反政府勢力と規定するために、政治工作を指示する文章を作成していた事実を明らかにしたこと。これと関連し、挺対協は同日、声明を発表し批判した。
保守団体の「オボイ連合」が16年1月6日、駐韓日本大使館前の水曜集会に押し寄せ「挺対協は従北団体」と叫んでいる


≪朴槿恵政権時の国情院にも捜査のメス-NLL対話録の暴露事件も≫

 国家情報院(国情院)の関係者は10月9日、国情院改革発展委員会が朴槿恵政権時の「ブラックリスト」(政権に批判的な文化人、芸能人リスト)作成、2007年の南北首脳会談での対話録を無断公開した件など、当時の主要事件と関連者を検察に捜査依頼する予定であると明らかにした。韓国の複数のメディアが報じた。
第18代大統領選挙の前日(2012年12月18)、朴槿恵候補(当時)の遊説現場で、機密文書である2007年の南北首脳会談会議録(NLL(北方限界線)関連)をほぼ原文通りに朗読する金武星セヌリ党代表(当時)。金代表は「チラシ」で見たと主張した
NLL(西海北方限界線)


≪駐韓米軍犯罪の10件中7件が不起訴に-与党議員がSOFA改定求める≫

朴ピョンソク「共に民主党」国会議員は10月10日、駐韓米軍犯罪を韓国司法が十分に処罰していない実態を明らかにした。
 朴議員が法務省から提出された資料によると、2014年に58.2%だった駐韓米軍の犯罪不起訴率は年々増加。今年7月現在70.7%で、駐韓米軍犯罪の10件のうち7件が不起訴処分となっている。
米軍による炭疽菌極秘搬入の真相究明と不平等なSOFA改定を求める市民ら(2015.6.1)

2017年10月6日金曜日

『週刊韓国ニュース第131号』(2017.10.6)

≪李明博政権時、軍サイバー心理戦団が「書き込み工作」を大統領府に直接報告≫

 国防省の「サイバー司令部ネット書き込み事件の再調査特別作業チーム」は10月1日、中間調査結果を発表。2012年の大統領選挙に当たって、軍サイバー司令部心理戦団がネット書き込み工作を大統領府(当時は李明博大統領)に直接報告していた事実を公表した。
大統領府に対する軍サイバー心理戦団の報告実態と関連人物


≪民族・宗教団体が開天節記念式で平和統一をアピール≫

韓国民族宗教協議会と300余の民族団体で構成する開天節民族共同行事準備委員会は10月3日、「戦争反対!平和が答えだ!」のスローガンもと、ソウルの光化門広場で「檀記4350年開天節民族共同行事」を開催した。
開天節民族共同行事
開天節民族共同行事に参与した団体の関係者ら


≪MBC経営陣の不当労働行為を認定≫

 6月から文化放送(MBC)に対する特別労働監督を行ってきた雇用労働省のソウル西部労働基準監督署(西部労基署)は9月28日、MBCの金ジャンギョム社長ら前・現職の経営陣6人の不当労働行為を認定し、起訴相当とする意見を検察に提出した。検察は今後、起訴の可否を検討する。
不当労働行為の容疑を受け、ソウル西部労働基準監督署に出席にする金ジャンギョンMBC社長(中央、9.5 ソウル)
MBC社屋の1階で全面ストの出征式を行うMBC言論労組(9.4 ソウル)