2018年7月27日金曜日

『週刊韓国ニュース 第169号』(2018.7.27)


《卓球の国際大会で統一チームの混合ダブルスが27年ぶりの金メダル》

 「2018コリアオープン国際卓球大会」(7月17~22日、韓国・大田)に南北統一チームが出場する中、混合ダブルスのチャン・ウジン選手(南)とチャ・ヒョシム選手(北)組が21日、決勝で中国ペアにセットカウント3対1で勝利し、金メダルを獲得した。統一チームが国際大会で優勝するのは、1991年に日本で開かれた世界卓球選手権で団体女子が優勝して以来27年ぶり。
優勝を決めた瞬間、飛び上がって喜ぶ南側のチャン・ウジン選手(左)と北側のチャ・ヒョシム選手
決勝戦の試合中に南側のチャン選手(左)に作戦を耳打ちする北側のチャ選手
南北選手が南北コーチと抱き合って喜んでいる
声援を送った統一応援団を始めとする市民に手を振る南北選手
表彰式を終え優勝盾を手に花束を掲げる南北選手
南北選手が記念写真を撮っている


《4・27時代研究院が発足、自主統一時代の思想・理論・政策を研究》

 4・27板門店宣言の履行により実現される平和繁栄と自主統一の時代の思想、理論、政策を準備する「4・27時代研究院」が言論協同組合「タムジェンイ」(「つた」の意味、「民プラス」の発行母体)の付設組織として7月21日に発足した。
4・27時代研究院の創立記念式で院長に就任した韓忠穆(ハン・チュンモク)氏があいさつしている

諮問委員のメンバー。左からシム・ジェファン氏、イ・チェオン氏、イ・ビョンチャン氏
研究委員と役員らが紹介されている



《南北民和協、板門店宣言の実践に向けて日帝強制徴用者の遺骨送還事業に合意》

 金弘傑(キム・ホンゴル)代表常任議長は7月22日にソウルで記者会見し、民族和解協力汎国民協議会(南側民和協)代表団が16~19日にかけてピョンヤンを訪問し、北側の民族和解協議会(北側民和協)と協議した内容について明らかにした。
 金議長は会見で、日本に残る日帝植民地時代の強制徴用犠牲者の遺骨を送還する事業として、南北の民和協が共同で「朝鮮の魂・アリランの帰郷」運動を展開すると述べた。
記者会見で南北民和協の協議内容を説明する金弘傑(キム・ホンゴル)議長
南北民和協の合意文(7.18 ピョンヤン)
記念写真を撮る南北民和協の幹部。左から金弘傑・南側民和協議長、キム・ヨンデ北側民和協会長(最高人民会議 常任委員会副委員長)、キム・ハンジョン南側民和協執行委員長(共に民主党 国会議員)

2018年7月20日金曜日

『週刊韓国ニュース 第168号』(2018.7.20)


《卓球の国際大会で南北統一チーム結成、市民ら統一応援団を構成》

 南北の卓球代表チームは「2018コリアオープン国際卓球大会」(7月17~22日、韓国大田)に、男女ダブルスと混合ダブルスで統一チームを構成して出場している。
 また、6・15南側委員会大田本部を始めとした市民社会団体が統一応援団を構成し、南北選手に声援を送った。
南北の選手が合同練習している(7.16)
女子ダブルスを組む南側のソ・ヒョウォン選手(右)と北側のキム・ソンイ選手(7.16)
練習中に談笑する南側のソ・ヒョウォン選手(右)と北側のキム・ソンイ選手(7.16)
笑顔を見せるソ・ヒョウォン選手(右)と北側のキム・ソンイ選手(7.16)
ダブルスの練習をするソ・ヒョウォン選手(右)と北側のキム・ソンイ選手(7.16)
混合ダブルスの試合で勝利し喜び合う南側のユ・ウンチョン選手(左)と北側のチェ・イル選手(7.17)
南北の選手を応援する統一応援団(7.17)
南北の選手を応援する統一応援団(7.17)
21歳以下の男子シングルスで優勝した北側のハム・ユソン選手が統一応援団の声援に手をふって応えている(7.18)


《挺対協と正義記憶財団が統合し「正義連」結成》

 「韓国挺身隊問題対策協議会」(挺対協)と「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶財団」(正義記憶財団)は統合し、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)として新たに活動することになった。正義連の理事長に就任した尹美香(ユン・ミヒャン)挺対協常任代表が7月16日、記者団に明らかにした。
挺対協が主催する第1227回水曜デモで発言する金福童(キム・ポクトン)ハルモニ(左)と尹美香(ユン・ミヒャン)氏


《全教組委員長が大統領職権による「非合法」の取り消し求め断食闘争へ》

 全国教職員労働組合(全教組)が朴槿恵(パク・クネ)政権時に「非合法労組」とされたことと関連し、チョ・チャンイク全教組委員長は7月16日、大統領府前で記者会見し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の職権による「非合法」取り消しを求め、無期限の断食闘争を開始した。
チョ・チャンイク全教組委員長が大統領府前で記者会見し、断食闘争の開始を宣言した
チョ委員長は記者会見で全教組の「非合法化」を大統領職権で取り消すよう求めた

2018年7月13日金曜日

『週刊韓国ニュース 第167号』(2018.7.13)


《8月に南北労働者統一サッカー大会、ソウル開催は11年ぶり》

 民主労総は7月10日、報道資料を通じ「板門店宣言の履行のための南北労働者統一サッカー大会」を8月10~12日にソウルで開催すると発表した。同大会の開催は2015年にピョンヤンで開催して以来3年ぶり、ソウル開催は2007年以来11年ぶり。
ソウルで開かれた労働者統一サッカー大会で、試合後にユニフォームを交換する南北の労働者ら(2007.5.1)
試合後に統一旗(朝鮮半島旗)を掲げグランドを一周する南北の労働者(2007.5.1 ソウル)
ピョンヤンで開催された労働者統一サッカー大会では、南北の労働者らが試合後に観客に向かってあいさつしている(2015.10.29)


《戒厳令でキャンドル集会を武力鎮圧-軍の秘密計画が明らかに》

 「共に民主党」の李哲熙(イ・チョリ)議員と市民団体「軍人権センター」は7月6日、軍の機務司令部が昨年3月に作成した「戦時戒厳及び合同捜査業務遂行方案」を暴露した。これによれば、機務司令部は朴槿恵(パク・クネ)前大統領の弾劾が棄却された場合、「衛戍令発令から戒厳令宣布」を計画、衛戍令下で軍が暴行を受けたり鎮圧手段がなければ、デモ隊に発砲できるようにした。
2016年12月3日にソウル・光化門広場で開かれたキャンドル集会には、170万人の市民が結集した
李哲熙議員が暴露した、武力鎮圧を計画した軍機務司令部の秘密文書
軍人権センターが暴露したクーデター計画。戒厳令宣布時の軍の動きが記されている
軍人権センターが暴露したクーデター計画。戒厳令宣布時のソウル市内の軍投入計画が記されている


《女性従業員「企画脱北」事件、国連・北朝鮮人権報告官「意思に反する拉致なら犯罪」》

 2016年4月に中国の北朝鮮レストランの支配人と女性従業員らが「脱北」したとされる事件に関して、国連のキンタナ北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)人権特別報告官は7月10日、ソウルで記者会見し、「自分たちの意思に反して拉致されたとすれば犯罪とみなすべきだ」と語った。
記者会見するキンタナ報告官
女性従業員らが働いていたとされる中国の北朝鮮レストラン
「企画脱北」により韓国に入国した女性従業員ら

2018年7月6日金曜日

『週刊韓国ニュース 第166号』(2018.7.6)


《ピョンヤンで15年ぶりに南北統一バスケットボール大会開催》

 南北の統一バスケットボール大会が7月4日、ピョンヤンの柳京鄭周永体育館で開幕した。南北の統一バスケ大会の開催は2003年10月以来、約15年ぶり。
 初日は南北混成の「平和チーム」と「繁栄チーム」が対戦、女子に続き男子の試合が行われた。約12000人の観客が声援を送る中、女子は接戦の末103対102で繁栄チームが勝利、男子は102対102で引き分けた。
ピョンヤン順安空港に到着した南側バスケットボール代表団(7.3)
ピョンヤンの高麗ホテルに到着し、歓迎を受ける南側バスケットボール代表団(7.3)
歓迎晩さん会が開催された(7.3)
南北の選手がともに乾杯している(7.3)
南側バスケットボール代表団監督(左)に声をかける北側関係者(7.3)
南北混成の「繁栄チーム」が手をつなぎ入場している(7.4)
南北混成の「平和チーム」が手をつなぎ入場している(7.4)
南北代表チームが熱戦をくりひろげている(7.4)
バルーンを叩いて歓声を送るピョンヤン市民(7.4)


《「板門店宣言実践!8・15自主統一汎国民大行進」開催へ、市民団体が推進委員会を結成》

 韓国進歩連帯など50余の市民社会団体が7月4日、ソウルで記者会見を開き、8月15日にソウル・光化門広場で「板門店宣言実践!8・15自主統一汎国民大行進」を開催するとし、そのための推進委員会の結成を宣言した。
 記者会見では、8・15大会を△米軍のない朝鮮半島実現△従属的な韓米同盟を自主・平和外交で転換△国家保安法の廃止を汎国民的な課題に転換する契機にすると明らかにし
韓国進歩連帯ら市民社会団体は記者会見で、今夏の8・15大会の概要を発表した
推進委員会が主催する「7・27終戦の日」ポスター
推進委員会が主催する「板門店宣言実践 815人大合唱」ポスター
「ソウル市民平和統一博覧会」ポスター
「2018統一先鋒隊」ポスター


《3・1独立運動100周年事業の推進委結成、文大統領は南北共同開催の意向》

 大統領直属の「3・1運動及び大韓民国臨時政府樹立100周年記念事業推進委員会」(3・1推進委)の結成式が7月3日にソウル市内で開かれた。
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は激励あいさつで、3・1独立運動100周年事業の南北共同開催を目指す意向を示した。
 3・1推進委は、民間から金(キム)ミョンファン民主労総委員長、尹美香(ユン・ミヒャン)挺対協共同代表など各界人士が参与している。
3・1推進委員会結成式の参加者が記念撮影している
文在寅大統領が激励あいさつしている