2020年2月28日金曜日

『週刊韓国ニュース 第241号』(2020.2.28)


《「水曜デモ」をライブ中継、新型コロナウィルスの感染拡大受け》

 「日本軍性奴隷制問題解決のための水曜デモ」と関連し、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)は2月21日、「新型コロナウィルスが急速に拡散し、市民の健康が憂慮される」とし、当面して26日の「第1428回水曜デモ」から旧日本大使館前ではなく、正義連のフェイスブックのライブ中継で開催するとした。正義連フェイスブックは以下の通り。
facebook.com/war.women
ライブ中継を案内する正義連のホームページ


《「共に民主党」が選挙対策本部を発足、李代表「誠実な気持ちで」》

 与党「共に民主党」は2月20日、総選挙に向けた選挙対策本部「大韓民国 未来準備選挙対策本部」を発足させ、李(イ)ヘチャン代表、李洛淵(イ・ナギョン)前首相が共同選対委員長に就任した。李代表が全国各地の選対本部と組織、選挙戦略および党務行政などを統括し、李前首相が総選挙の公約を始め「未来へのビジョンと価値」をまとめる3つの企画団と約20の委員会を主導するとしている。
共同選対委員長に就任した李ヘチャン代表(右)と李洛淵前首相
必勝を誓う民主党執行部と同党立候補者ら


《6・15南側委員会青年学生本部が第20期総会開く》

 6・15南側委員会青年学生本部は2月20日、ソウルで「第20期総会」を開催した。総会では、常任代表にハ・ジェギル大韓仏教青年会中央会長、常任副代表にチョン・ジョンソン韓国青年連帯共同代表、カク・ホナム「進歩大学生ネット」代表をそれぞれ選出し、事業計画を画定した。総会では「南北海外青年学生に送るアピール」を採択した。
ソウルで開かれた6・15青年学生本部の総会
総会に参加した青年学生団体の代表ら

2020年2月21日金曜日

『週刊韓国ニュース 第240号』(2020.2.21)


《「韓米合同軍事演習の中止を」6・15南側委員会など市民社会団体が記者会見》

 6・15南側委員会など83の市民社会団体は2月19日、ソウルで記者会見を開き、3月中旬に予定される韓米合同軍事演習の中止を求めた。
 参加者らは記者会見文を通じ、韓米両国が昨年、合同軍事演習「キー・リゾルブ」「フォール・イーグル」を終了し、名称変更して規模も縮小するとしていたが、「実際には先制打撃、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)政権の除去など敵対的な軍事訓練を継続した」と指摘し、北朝鮮に対する軍事的脅威を継続していると訴えた。
「軍事行動を中止し対話再開」と書かれたプラカードを掲げる参加者ら
記者会見で韓米合同軍事演習の中止を訴える参加者ら


《韓国総選挙-進歩政党の選挙人団申請が10万人超え》

 一般市民らで構成される選挙人団を通じ、比例代表候補を選出するとしている進歩政党の民衆党と正義党では、選挙人団登録者がそれぞれ10万人を超え、熱気を帯びている。
 民衆党は2月18日まで「民衆公認制」と称して、比例代表を選出する選挙人団を募集した結果、16万人以上が申請したと明らかにした。この中には党員4万3千人が含まれており、一般市民の申請者は11万7千人にのぼる。
 正義党は2月17日まで市民選挙人団を募集した結果、約12万人が申請したとする暫定集計結果を発表した。この他、比例代表選出選挙には約3万7千人の党員も参加する。
選挙対策本部の結成式でスローガンを叫ぶ民衆党関係者と支援者ら(2.3 ソウル・国会)
正義党と「障碍者差別撤廃2020総選挙連帯」が開催した「市民選挙人団参与に関する政策協約式」(2.7 ソウル・国会)

《光州民衆抗争を「北の仕業」と強弁してきた池萬元氏に有罪判決》

 光州民衆抗争を「北の特殊軍の仕業」と強弁し、名誉棄損で起訴されていた池萬元(チ・マノン、79)氏に対し、ソウル中央地裁は2月13日、名誉棄損を認め懲役2年の実刑判決を下した。
 判決では、光州抗争当時の写真の人物の顔が「北の高位幹部と同じ」という池氏の主張に関して「裏付ける資料がない」と指摘。「被告(池氏)は5・18民主化運動の歴史的真実を明らかにするのではなく、その歴史的価値をおとしめており、誹ぼうの目的が認定される」とし、池氏の主張が虚偽であると認めた。
自由韓国党(現、未来統合党)議員らが主催し、池萬元氏が講師として参加した5・18国民向け公聴会に抗議する「5月オモニ会」の会員ら(2019.2.8 ソウル・国会)
公聴会の講演で、「光州民衆抗争への北朝鮮軍の介入」「全斗煥は英雄」などと強弁した池萬元氏(2019.2.8 ソウル・国会)
池萬元氏に対し「真実をわい曲するな」「光州を侮辱するな」と書かれたプラカードを掲げる市民ら(2019.2.8 ソウル・国会)

2020年2月14日金曜日

『週刊韓国ニュース 第239号』(2020.2.14)


《開城工団中断から4年、市民ら再開求め米国大使館前で記者会見「米国は妨害するな」》

 「開城工団・金剛山観光再開 汎国民運動本部」は2月10日、ソウル市の米国大使館前で記者会見し、米国の干渉に反対し、開城工団の再開を求めた。開城工団は4年前のこの日、朴槿恵(パク・クネ)政権が一方的に中断を宣言した。
 李昌馥(イ・チャンボク)6・15南側委員会常任代表議長は、「開城工団は『平和の象徴』であり、『わが民族同士』で協力し共同繁栄を目指す意味が込められている」と語るとともに、「南北関係発展の妨害ばかりする韓米の作業部会(ワーキンググループ)は解散すべき」と強調した。
米国大使館前で、南北協力への米国の妨害に抗議する「開城工団・金剛山観光再開 汎国民運動本部」の会員ら
韓米ワーキンググループの解体を求める李昌馥6・15南側委員会常任代表議長(前列右から3人目)と金弘傑(キム・ホンゴル)民和協代表常任議長(同2人目)
光化門広場から政府庁舎までデモ行進する市民ら
チョン・ギソプ開城工団企業協会会長(左)が統一省関係者に書信を伝達し、開城工団の再開を求めている


《ソウル・鍾路選挙区が大統領選挙前哨戦に、李前首相「善意の競争期待」》

 4月15日投開票の第21代韓国総選挙(総選挙)と関連し、ソウル市の鍾路選挙区が大統領選挙の前哨戦の様相を呈している。
 同選挙区には、「共に民主党」の李洛淵(イ・ナギョン)前首相が1月23日に出馬を表明し、2月7日には自由韓国党の黄教安(ファン・ギョアン)代表も、党内の声に押される形で出馬を表明した。これを受け、李前首相は7日、「鍾路と大韓民国の未来のための『善意の競争』を期待する」と表明した。
メディア懇談会で鍾路選挙区出馬を表明した李前首相(20.1.23 ソウル)
鍾路選挙区の市民と握手する李前首相(左、20.2.13)

2020年2月7日金曜日

『週刊韓国ニュース 第238号』(2020.2.7)

《釜山の市民団体が落選運動展開へ「親日派のいない国会を」》

 4月15日の韓国総選挙を控え、安倍糾弾市民行動と「積弊清算社会大改革 釜山本部」は2月4日、釜山市内で記者会見し、落選運動「親日派のいない国会づくり運動」を展開すると明らかにした。
 会見では、落選運動は釜山地域における総選挙予備候補登録者と政党公認申請者の全員に質問書を送り、その返答を基準に「親日政治家」に関する判断を下す。
落選運動の記者会見をする市民ら


《日本軍性奴隷制被害者・吉元玉ハルモニが朝鮮大学生に奨学金を寄付》

 日本軍性奴隷制被害者の吉元玉(キル・ウォンオク)ハルモニ(おばあさん)が1月30日、非営利民間団体「金福童の希望」を通じ、日本の朝鮮大学生への奨学金と「金福童(キム・ポクトン)センター」建設のために、それぞれ500万ウォン(約50万円)を寄付した。「金福童センター」とは、旧日本軍による性奴隷制犯罪の歴史を風化させず戦争中の性暴力犯罪を根絶するための博物館であり、今年、米国に建設予定だ。
朝鮮大学生への奨学金を送った吉ハルモニ(左)


《新型コロナウィルス対策の国会対策特別委員会を構成、選挙運動も自制》

 「共に民主党」の尹厚徳(ユン・フドク)院内首席副代表と自由韓国党の金漢杓(キム・ハンピョ)院内首席副代表は2月5日、国会内で会談し、新型コロナウィルス対策のための国会対策特別委員会の構成に合意した。
 さらに、両者は選挙運動に関し、名刺の配布、握手など市民と直接接触する選挙運動や、選挙事務所の開所式、党員集会など市民が集まる方式の選挙運動を、当面の間、自制することで合意した。
握手をする尹厚徳「共に民主党」院内首席副代表(右)と金漢杓・自由韓国党院内首席副代表