2016年5月20日金曜日

『週刊韓国ニュース 第65号』(2016.5.20)

《光州民衆抗争36周年記念式、「君のための行進曲」斉唱不許可に遺族ら反発》
5月18日に光州の国立5・18民主墓地で開催された光州民衆抗争36周年記念式典で、光州民衆抗争の遺族と負傷者らが、会場に入ろうとする国家報勲庁の朴スンチュン庁長を阻止している。国家報勲庁は記念式典での「君のための行進曲」斉唱を不許可にしている。




《セヌリ党で内紛が激化、非常対策委と革新委の立ち上げ霧散》
セヌリ党で非常対策委員会および革新特別委員会の人選を巡って葛藤が深まる中、セヌリ党の全国委員会が5月17日に開かれたが、反発する朴槿恵派議員の大量欠席により定足数に至らず霧散した。




6・15民族共同委員会、中国で南北海外委員長会議開催へ》
6・15共同宣言実践南側委員会は5月12日、「6・15民族共同委員会の南北海外委員長会議」を20~21日にかけて、中国・瀋陽で開催すると発表した。写真は、13年7月に北京で開かれた南北海外委員長会議。右から、郭東儀・海外側委員長、李昌馥・南側常任代表議長、金ワンス・北側委員長。

2016年5月13日金曜日

『週刊韓国ニュース 第64号』(2016.5.13)

《南北労働者が8・15統一サッカー大会開催に向けて実務接触を推進》
 民主労総と韓国労総が所属する6・15南側委員会労働本部が4月29日、北側の朝鮮職業総同盟に対して、8・15光復節にソウルで南北労働者統一サッカー大会を開催することを提案。朝鮮職業総同盟は5月5日、5月下旬に実務接触を行おうと民主労総および韓国労総に返答した。写真は昨年10月にピョンヤンで開催された南北労働者統一サッカー大会。


《開城工団全面中断に入居企業が違憲訴訟、統一省「適切な措置とは考えにくい」》
開城工団企業協会のチョン・ギソプ会長(前列)など、開城工団非常対策委員会の関係者が5月9日、政府の開城工団全面中断を違憲とする憲法訴訟の手続きのために、ソウルにある憲法裁判所に向かっている。統一省は訴訟について「適切な措置とは考えにくい」と述べ遺憾の意を示した。


《与野党で院内代表選出-20代国会に向け初顔合わせ》
 与野3党の院内代表が5月11日、国会の貴賓食堂にて、国会議長職と常任委員の配分など20代国会の院内構成のための会合を開いた。右から共に民主党の禹相虎氏、国民の党の朴智元氏、セヌリ党の鄭鎭碩氏。
  禹氏はいわゆる「86世代」(60年代生まれで80年代に大学入学。386または486世代ともいう)の代表的人物。選出選挙では主流、非主流を問わず支持を集めた。

2016年4月28日木曜日

『週刊韓国ニュース 第63号』(2016.4.28)

《民意を無視する朴大統領「総選挙は国会への審判」》
朴槿恵大統領(写真中央)は4月26日のメディアの編集・報道局長との懇談会で、与党セヌリ党の惨敗という総選挙結果は、自身の国政運営ではなく国会への審判であったとする見解を示した。選挙結果は朴大統領に対する審判であったとする評価については、「結果についての多様な分析」の一つに過ぎないと一蹴した。


《挺対協が抗議声明「大統領府が『従北』のレッテル貼り」》
大韓民国オボイ(父母)連合の挺対協に対する「従北バッシング」が大統領府と関連していたとする問題で、挺対協は4月25日、声明を発表。「朴槿恵政権が『従北』のレッテルを利用して、日本軍『慰安婦』被害者支援団体の口封じをしようとした」と朴政権を批判した。写真は、オボイ連合など保守団体が13日に日本大使館前で記者会見を開き、挺対協を「糾弾」している。

2016年4月22日金曜日

『週刊韓国ニュース第62号』(2016.4.22)

《朴槿恵大統領の支持率が31.5%に急落、就任後最低値》
世論調査会社・リアルメーターは4月18日、総選挙直後の14~15日に行った世論調査で、朴槿恵大統領の職務遂行への肯定的評価が31.5%に留まり、就任後、最低値に落ち込んだと発表した。政党支持率では、第1党になった「共に民主党」が30.4%で結党後、初の1位となり、セヌリ党は前週比7.3%急落し、27.5%の2位に後退した。


《セウォル号惨事2周忌の集会に1万2000人が参加》
4・16家族協議会と4・16連帯は4月16日、セウォル号惨事の2周忌に際して、ソウル・光化門広場で追悼行事「記憶・約束・行動文化祭」を開催。約1万2000人の市民が会場を埋めつくした。追悼行事では、△セウォル号惨事を記憶し真実を明らかにする△尊厳と安全を害する構造と権力に立ち向かい、隠されたものを暴きだすなどの「4・16人権宣言」が発表された。


《民族民主団体が4・19民主墓地を合同参拝「軍事演習の中止と平和協定締結を」》
4月革命会や韓国進歩連帯、民主労総などの民族民主団体は4月19日、国立4・19民主墓地を合同参拝し、「4月革命56周年宣言文」を発表した(写真は宣言文を朗読する4月革命会のチョン・ドンイク常任議長)。同宣言文は、朝鮮半島の軍事緊張の解消について「大規模軍事演習を中止し、平和体制に向けた交渉を迅速に進めるべき」と指摘、4月革命の歴史的使命を強調した。

2016年4月15日金曜日

『週刊韓国ニュース第61号』(2016.4.15)

《総選挙特集①-セヌリ党が過半数割れの惨敗-朴槿恵政権に審判くだる》
4月13日投開票の第20代韓国国会議員選挙では、与党セヌリ党が過半数に届かず大敗。野党の「共に民主党」が第1党になり、「国民の党」が第3党の足場を固めた。比例代表得票率では、セヌリ党33.5%に対して、野党は共に民主党25.5%、国民の党26.7%、正義党7.2%。


《総選挙特集②-「保守の牙城」大邱・慶尚道でセヌリ党が大敗》
朴槿恵大統領の政治地盤である大邱・壽城甲で立候補した「共に民主党」の金富謙候補(中央)は、当選確実の報せを受け、両手を挙げて支持者の歓声に応えている。「保守の牙城」である大邱・慶尚道での敗北により、朴大統領の影響力は低下するとみられる。


《総選挙特集③-労働者・庶民の声を国会へ、進歩統一候補が次々当選》
蔚山北区に出馬した「野党統一候補」で無所属の尹鍾五候補(右から3人目)が当選を喜んでいる。セヌリ党は統合進歩党出身の尹候補に執拗な「従北左派」バッシングを浴びせたが、民意の厳しい審判を受けた。

2016年4月8日金曜日

『週刊韓国ニュース第60号』(2016.4.8)

《総選挙5大激戦地で野党候補が優勢》
民間シンクタンクの「より良い民主主義研究所」は4月4日、「ベイズ推定法」に基づき、注目の5選挙区の予想得票率を発表した。


《全教組がセウォル号2周忌共同授業を企画、政府は「厳正対応」表明》
「セウォル号惨事2周忌共同授業および実践活動宣布式」の記者会見が4月4日、ソウル・光化門広場で開かれ、全国教職員労働組合の組合員が「416教科書」の禁止措置撤回を求めてスローガンを叫んだ。


《「今こそ対話を」核安保サミットに合わせて各界人士839人が共同宣言》
核安全保障サミットと韓米日首脳会談に合わせて、市民社会団体と宗教界人士らは3月31日、ソウルの世宗文化会館前の階段で記者会見を開き、朝鮮半島核問題の平和的解決のための対話を求める共同宣言を発表した。


2016年4月1日金曜日

『週刊韓国ニュース第59号』(2016.4.1)

《総選挙共闘本部などが総選挙闘争勝利汎国民大会を開催》
2016総選挙勝利汎国民大会」が3月26日にソウル駅前広場で開催された。参加者らは「民衆生存権の保障」「国家暴力糾弾」「労働改悪中断」などのスローガンを叫んだ。


《「国民の党」の安哲秀代表、野党の選挙協力の可能性を改めて否定》
国民の党の安哲秀・常任共同代表(左から3人目)が3月29日にソウルのプレスセンターで開かれたクァンフンクラブ招請の討論会で発言している。



《セウォル号惨事聴聞会開く、海運会社と国情院の関係性を示す証拠も》
4・16セウォル号惨事特別調査委員会による第2回聴聞会が3月28日から29日にかけてソウル市庁で開催され、遺家族が多数傍聴した。